境内案内
諏訪神社
鎮座地 千葉県香取市佐原イ一〇二〇諏訪台
御祭神 建御名方神(たけみなかたのかみ)
建御名方神は大國主命の御子で、父神と共に日本建國の昔、水の守護、農耕生産、開運招福の神として篤く崇敬された神で、出雲國より信濃諏訪へ移り鎮まった神様であります。
当社の御鎮座は、その昔大神朝臣惟季が、朱雀天皇の天慶四年、純友の乱の鎮定に武勲あり、その功績により下総國大須賀荘領主に任ぜられ、領内鎮護の神として長野県諏訪大社より勧請、その後二十余代を経て、天正年間、伊能越前守信胤の時、領内の農民と共に佐原を開発するに際し、御遷座し守神と仰いだものであり、新宿惣町の氏神となったのであります。伝承によれば元禄十四年(一七〇一)諏訪大社より改めて堅魚木五本を拝領、本殿棟上に設置を許される等由緒ある神社であります。現在の社殿は嘉永六年(一八五三)造営されたものです。
摂社は金刀比羅(ことひら)神社、土盛稲荷(すなもりいなり)神社
末社は松尾神社、神明神社、市守神社、水神社、天満宮、足尾神社、稲荷神社、道了社等
▼双生竹の碑
天明三年(一七八三)根元から二本づつ生える珍しい竹を瑞祥として、日向守平信之が歌に詠んだ古事を誌した碑。
▼万國衣冠して冕旒を拝すの碑 大正三年建
大正天皇御即位記念、高さ四・六M。
▼明龍(めいりゅう)の泉と滝
後の山からの清水で、御社殿の横を通り社務所脇の泉水池に、更に下の明龍の滝となっている。滝壺の小祠に剣にまきついた龍を祀ってある。
▼古灯篭
南参道の一対は寛文六年(一六六六)建立、奉納者が女性で、火袋(ひぶくろ)及台石に女名が刻まれている珍しい灯篭。
▼荘厳寺
当神社の別当寺。高さ三・二五Mの欅(けやき)の一本造り漆箔押しの十一面観音立像は藤原初期の仏工春日の作と(国指定重文)
※佐原駅より徒歩直進約三〇〇M、国道五一号玉造歩道橋信号を右折約三〇〇M(成田方)